なかじまは今年「2024 Japan AWS All Certifications Engineers」というものを受賞しています。その報告となります。
Japan AWS All Certifications Engineersとは
2024 Japan AWS All Certifications Engineersとは以下の条件にあてはまる方にAWSより表彰されるものです。詳細は公式ページを参照ください。
- AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属
私のようにAPN所属会社の子会社に所属している場合でも可能だったりします。詳しくは親会社のAWSパートナー担当に聞いてみましょう。
- AWS 認定資格を全て保持している
今年は12種類でした・・・また審査期間に有効である必要があります。なので、大体3年間(AWS認定の有効期間は3年なので)の間に12種類の認定資格試験に合格する必要があります。
※実際は上位の資格を取得すると下位の資格は自動で更新されるため、もう少しだけ余裕があります。
目指した理由
ぶっちゃけそれぞれの資格に会社から褒賞金が設定されていたため、というのが大きかったです。後はわたし自身がAWSというよりクラウドに全く詳しくない状態にも関わらず、クラウドの担当する部門に配属されてしまったため、勉強して、資格でも取得しないとという立場でした。
資格取得スケジュール
以下のような順番で取得しております(あまり一般的とは言い難い順番です)。当初はSAA,SAPとメジャーっぽいSpecialtyがとれればよいかなと思ったのですが、途中からいけるんじゃないかと思い1か月に一つのペースで受験、取得をしつづけました。
- Solutions Architect - Associate SAA-C02 2021-11-28
- Solutions Architect - Professional SAP-C01 2022-09-25
- Advanced Networking - Specialty ANS-C01 2023-03-26
- Security - Specialty SCS-C01 2023-04-29
- Database - Specialty DBS-C01 2023-05-28
- Data Analytics - Specialty DAS-C01 2023-07-02
- Machine Learning - Specialty MLS-C01 2023-07-30
- SysOps Administrator - Associate SOA-C02 2023-08-20
- Developer - Associate DVA-C02 2023-09-24
- DevOps Engineer - Professional DOP-C02 2023-10-29
- SAP on AWS - Specialty PAS-C01 2023-11-26
- Cloud Practitioner CLF-C02 2023-12-17
1か月に一度の試験はなかなか大変ですけど、逆にそれぞれの試験範囲は完全に分離しているわけではなく、結構分離しているため、忘れないうちに次の試験が受けれるのはよかったかもしれません。もう一度やれ、と言われてもやりたくないですが・・・
勉強方法
試験によってはよい参考書や問題集があったりしてちょっと異なりますが、大体以下のような感じで進めていました。
- 試験ガイドを確認する。
AWS公式の試験ガイドが必ずありますので、最初に試験範囲をしるために確認します。
- 試験申し込みをする。
次に、試験の申込をします。目標が定まって、逆算して勉強することになるからです。(逆にここまでというのがないとなかなか勉強できません・・・)
- 模擬試験を実施する。
AWS公式の模擬試験(20問)が無料で受けることができますので、まず、こちらを受けます。どんな試験問題があるかを知るのと、自分の現在のレベルを知るために。(大体この時点ではひどい点数)
- 学習する。
メジャーな認定資格(SAA,SAPなど)であれば、いろいろと参考書があるので、そちらを実施しました(今は動画などもありそう)。マイナーなSpecialtyでも、AWS Skill Builderで学習できるE-learning形式コンテンツがありますので、そちらは少なくとも実施しました。SAPぐらいまでは実践的な力が足りないことが分かり切っていたので、ハンズオン教育に参加したり、動画やセミナーに参加したりはしていました。
- 練習問題を実施する。
基本はこちらをある程度できるようになるまで実施してました。AWSは比較的わかりやすい問題が多いとわたしは思っていますので(ほかのベンダ試験に比して)、問題からポイントとなる知識をとりだして、リストにして覚える、なんてことを実施してました。
受賞してよかったこと
AWS認定資格自体がそうなのですが、とったところで、何かできないことができるわけではありません(医師や弁護士などとは違う)。それはAll Certificationsでも一緒です。正直なところ、スキル自体もわたしのようにひたすら勉強した人よりも、現場で構築したり、トラブルに直面して悩んだり、試行錯誤した人のほうが高いと思っています。
ただ、All Certificationsを受賞したことで、会社のニュースリリースに載ったり、社内の勉強会の講師を頼まれたりなど、少しだけ社内における認知度はあがったかなと思っています。
これから目指す方に伝えたいこと
順番はちゃんと考えて決めましょう
各試験は結構重複しているので順番をうまくきめれば、それだけ勉強しやすくなります。当たり前ですが、初級から中級、上級の順番に勉強したほうがやりやすいです(わたしは失敗しています)。
試験の更新に注意しましょう
認定資格試験は定期的に更新されます。ちょっとした更新であることも多いですが、たまに前に購入した参考書が役に立たなくなるほど大幅に更新されることもあります。申し込み時にどのバージョンの試験を受けるか確認し、参考書や問題集がそれに対応しているかを確認しましょう(これもわたしは失敗しています)。
最後に
AWS認定資格試験は上にも書いていますが、比較的わかりやすい問題が多いとわたしは思っています。なので、ちゃんと勉強をすれば、合格という結果はだしやすい試験だと思っています。ただ、特に上位の資格試験はそうですが、何も勉強しないで合格できるほど簡単なものでもないと思っています。
そんな試験を12種類もとったのはそれだけ勉強して知識を身に着けることはできたと自負しています。ただ、これだけでは知識でしかないので、それが実践に活用できるようにしていければと、考えています。